ダイバーシティ(Diversity)
「多様性」のこと。性別、性的指向(好きになる性)?性自認(心の性)、人種、国籍、障害、年齢、宗教、ライフスタイルなど幅広いものを含む。
インクルージョン(Inclusion)
「包摂」を意味し、個の違いを互いに尊重し、認め合い、連携?協働して、誰もが安心して活躍できる状態のこと。
SOGI
性的指向(Sexual Orientation)とは、人の恋愛?性愛がどういう対象に向かうのかを示す概念である。性自認(Gender Identity)とは、自分の性をどのように認識しているのか、どのような性のアイデンティティ(性同一性)を自分の感覚として持っているかを示す概念である。性的指向と性自認の頭文字を取って「SOGI」という。
LGBTQ
性的指向について、レズビアン(同性を恋愛や性愛の 対象とする女性)、ゲイ(同性を恋愛や性愛の対象とする男性)、バイセクシュアル(同性も異性も恋愛や性愛の対象とする人)等の呼称、性自認について、トランスジェンダー(出生時の戸籍上の性とは異なる性自認を有する人)等の呼称がある。ただし、この4つのカテゴリー以外にも、様々な性のあり方があり、Q(クィアQueer、クエスチョニングQuestioning)を加えて、「LGBTQ」としてあらわすことがある。
バリアフリー
高齢者?障害者等が社会生活をしていく上で障壁(バリア)となるものを除去(フリー)すること。物理的、社会的、制度的、心理的な障壁、情報面での障壁などすべての障壁を除去するという考え方のこと。
ユニバーサルデザイン
障害の有無、年齢、性別、人種等に関わらず多様な人々が利用しやすいよう都市や生活環境をデザインする考え方のこと。
合理的配慮
大学においては、障害のある者が、他の者と平等に「教育を受ける権利」を享有し、行使することを確保するために、大学等が必要かつ適当な変更?調整を行なうこと。障害のある学生に対し、その状況に応じて、大学等において教育を受ける場合に個別に必要とされるものであり、かつ大学等に対して、体制面、財政面において、均衡を失した又は過度の負担を課さない配慮のこと。
多文化共生
国籍や民族などの異なる人々が、互いの文化的な違いを認め合い、対等な関係を築こうとしながら、地域社会の構成員として共に生きていくこと。
ワーク?ライフ?バランス
「仕事と生活の調和」のこと。誰もが、やりがいや充実感を感じながら働き、仕事上の責任を果たすとともに、家庭や地域生活などにおいても、子育て期、中高年期といった人生の各段階に応じて多様な生き方が選択?実現できる状態をいう。
ポジティブ?アクション
「積極的改善措置」のこと。男女が、社会の対等な構成員として、自らの意思によって社会のあらゆる分野における活動に参画する機会に係る男女間の格差を改善するため必要な範囲内において、男女のいずれか一方に対し、当該機会を積極的に提供することをいう(男女共同参画社会基本法第2条第2号)。また、同法第8条は、国の責務として、国が、男女共同参画社会の形成の促進に関する施策(積極的改善措置を含む。)を総合的に策定し、及び実施する責務を有する旨、規定している。男女間において形式的な機会の平等が確保されていても、社会的?経済的な格差が現実に存在する場合には、実質的な機会の平等を担保するために積極的改善措置(ポジティブ?アクション)の導入が必要となる。
アンコンシャス?バイアス
「無意識の偏見」、誰もが潜在的に持っている思い込みのこと。育つ環境、所属する集団の中で無意識のうちに脳にきざみこまれ、既成概念、固定観念となっていく。
ジェンダーギャップ指数(GGI:Gender Gap Index)
GGI はスイスの非営利財団「世界経済フォーラム」が独自に算定したもの。政治?経済?保健?教育の4 分野の指標から構成された男女格差を測る指数で、0 が完全不平等、1が完全平等を意味している。日本は、146 カ国中 118位(2024年)で、依然として政治?経済分野の値が低く、教育分野においては高等教育在学率が低い状況である。

☆香川大学「D&I推進に向けてのガイドライン」、内閣府「第5次男女共同参画基本計画 用語解説」、高松市「高松第5次たかまつ男女共同参画プラン 用語解説」、JASSO「合理的配慮ハンドブック」等を参考にして、ダイバーシティ推進室が作成