松井匡宏/安全システム建設工学科4年
今回、私は協定校訪問でドイツを訪れた。滞在期間は短期間ではあるが、私自身初めての海外ということもあって不安を感じながらも、日本とは文化?言葉?価値観などの異なる環境に触れる良い経験ができることへの好奇心を抱き、今回の協定校訪問に臨んだ。
コアスケジュール
~1日目~ 9月16日
研修メンバー16人+教職員4人がミュンヘンにあるホテルに集合した後、皆で新市庁舎近くのレストランで食事をした。
~2日目~ 9月17日
午前中は、ミュンヘン工科大学(TUM)を協定校訪問した。大学構内の見学やTUMの紹介(TUMの沿革?カリキュラムなど)、研究室で教授や生徒らによる研究紹介などが行われた。研究紹介では、主にロボットに関するものであり、ボールを使ってドリブルするロボットや人を認識し障害物を避けて移動するロボットを紹介していただいた。
ロボットと記念撮影
昼食は、TUMの食堂で食事をし、その後、ミュンヘンに長く滞在している谷村氏によるバイエルン王国の歴史に関する講義を受けた。講義後は、谷村氏にミュンヘン市内観光ツアーをガイドしていただいた。話の間に面白話や豆知識などの説明があり、楽しく話を聞くことができドイツに関してさらに興味を持つことができた。
ミュンヘン市内観光ツアー
~3日目~ 9月18日
午前中は、SIEMENSへ企業訪問した。SIEMENSは、電信?電子機器の製造会社であり、現在は情報通信?電力関連?交通?医療?生産設備などの事業を幅広く手掛けている会社である。その本社で企業の沿革や事業内容などを紹介していただき、その後、いくつかの研究室を見学した。
SIEMENS
SIEMENSの食堂で昼食をとった後は、各グループでBMW博物館?レジデンツ?ドイツ博物館に見学しに向かった。
~4日目~ 9月19日
4日目は、ボンへ移動するためDBに乗車し移動した。ボンにあるホテルに到着後は、ホテル近くのレストランで食事した。この日は、移動時間だけで半日を費やした。また、疲れのせいなのか体調を崩し、個人的には満足のいくような日ではなく、最終日まで体調を崩してしまった。
~5日目~ 9月20日
午前中は、ボン?ライン?ズィーク大学を協定校訪問した。Ms.MundやMs.Kuepper, Ms.Iman にお会いした。Ms.Kuepper, Ms.Iman とはドイツに行くまでの間連絡を取り合っていたので、実際にお会いできて良かったと感じたとともに、もっと英語で自己紹介できていればと思った。教室内で、大学に関する説明を受けた後、香川大学の教授らによる香川大学?日本に関する紹介が行われた。
現地学生による研究紹介
大学の食堂で昼食をとった後、研究室を見学し教授や学生らによる研究紹介があった。日本の学生は、エンジニアにはあまり興味がないのに対し、こちらではエンジニアが人気であるという話を聞いた。特に印象的であったのが、人の声を認識することで、対象物を判別し、面白いアームを用いて対象物を掴むことのできるロボットの紹介であった。その後、教室に戻って、私たち学生による発表として、日本?香川と香川大学について、ボン=ライン=ズィークの教職員と学生に紹介した。ドイツに行くまでの間、進めてきたプロジェクトの一つでもあるので、この研修期間の中で一番緊張した場面であった。発表後は、現地の学生らとともに折り紙を折って交流を行った。無事に協定校訪問が終了して良かった。
現地学生との交流
~6日目~ 9月21日
午前中は、Fraunhofer研究所を訪問し、研究所の概要や事業内容などを説明していただいた。特に印象的であったのが、巨大なアンテナを見学した時であった。Fraunhofer はドイツ全土に56の研究所を持つ研究機関で、科学に関する様々な応用を研究しており、アメリカ合衆国や日本にも研究機関があり国際社会にも貢献していることがわかった。
Fraunhofer研究所
午後は研究所内の食堂で昼食をとった後、ケルンへ移動するためタクシーで研究所近くの駅まで向かい、ケルン中央駅へ移動した。ケルン中央駅に到着すると、すぐにケルン大聖堂を見ることができ、観光客も多く賑わっていた。ケルン大聖堂を見学するとともに、松島教授がケルン大聖堂について説明してくださった。ケルン大聖堂は、ゴシック建築としては世界最大の建築物で、神様にできるだけ近づくため高く建造されたことを知った。見学後は自由行動となり、ケルン大聖堂に上りケルンを一望することができた。大聖堂の鐘が鳴った時は、鐘の音がとても体に響いた。
ケルン大聖堂からの眺め
夕食を大聖堂近くのレストランでとった後、ボンへ戻りドイツ研修最終日を終えた。翌日の朝、ホテルのロビーで解散し、ドイツ研修を終了した。
○最後に
今回の協定校訪問を終えて、私は、英語の必要性を感じさせられ、英語がもっと話せていれば、現地の人々ともコミュニケーションを上手く取ることができたと痛感した。ドイツでの生活スタイルは日本のものとは異なっており、日本では経験できない貴重な経験ができたと改めて実感した。今回の協定校訪問プログラムに参加するにあたって、Ms.KuepperやMs.Iman、Ms.Mundには協定校訪問の準備や現地での案内などをしていただき、お世話になりました。そして、団長の能見准教授をはじめとする教授の方々、高橋教務職員には訪問期間中大変お世話になりました。ご協力くださった皆様に感謝申し上げます。