上村昌史/信頼性情報システム工学科1年
?今回私は2010年9月1日~9日まで、協定校訪問プログラムでフィンランド(ヘルシンキ?ロバニエミ)を訪れました。初めての海外旅行ということで期待と不安が入り混じる中、ヘルシンキに到着しました。フィンランドでは公用語としてフィンランド語とスウェーデン語があるらしいが英語も多く、どこに行っても英語で話せば通じました。
9月1日は空港で他のメンバーと合流後、バスに乗って市街地へ。泊まる予定のユースホステルに到着した時にはすでに夕方でした。日本と時差が6時間あり時差ボケが懸念されたが直前までイギリスに滞在していた為、免れることができました。
9月2日はヘルシンキの観光をしました。午前中はまずアカデミア書店に行きました。ここはフィンランドの代表的建築家アルヴァ?アアルトが設計した書店です。アアルトの特徴は光との調和。フィンランドでは1日中太陽が出ない日もあるので光の取り入れ方に凝ったのだと思います。
その後に世界遺産?スオメンリンナ要塞を訪れました。この日は風が強かった印象が強く残っています。お昼ご飯には初めてトナカイの肉を食べました。牛肉よりも少しさっぱりしていておいしかったです。晩御飯もトナカイ肉料理でした。
9月3日はヘルシンキから北に700キロ離れたロヴァニエミに移動しました。宿泊するログハウスに到着後ロヴァニエミ応用科学大学(RAMK)のVeikko先生とJari先生と一緒に明日の交流会(Japanese Day)の為の買い出しに行きました。夕食後、International Office主催のチューターと留学生のGet Together Partyに招待されました。このPartyはナイトクラブで行われていて、私は生まれて初めて本物のナイトクラブに行きました。
9月4日はロヴァニエミの市内見学ということで、まずSanta’s villageに行きました。ここはちょうど北極線の上にあり、本物のサンタクロースがいる場所で記念撮影やショッピングを楽しみました。次に向かったAntrakticaは博物館で、ロヴァニエミの歴史や文化を学びました。3時過ぎくらいにログハウスに戻り、メインイベント「Japanese Day」の為に私たちはカレーライスを作りました。女性たちは手巻寿司、ちらし寿司、お好み焼き、うどんを作っていてどれもクオリティーが高かったです。6時過ぎくらいにAri, Jin, Jarano, Veikko先生の家族が集まってきました。作った日本食をみんなで食べながら自己紹介やいろんな話をしてその日は過ごしました。この日「もっと英語を勉強してきたらよかった」と痛感しました。やはり言葉の壁はとても大きいです。
▲北極線をまたぐ
▲Japanese Dayの様子
次の日9月5日はVeikko先生とJari先生の案内でPosioという所の老人ホームを見学しました。すごく田舎にあるのに日本並の最新設備があって驚きました。Posioに着くまでに通った道では、野生のトナカイが道を歩いていてフィンランドの大自然に圧倒されました。昼食後、Auttik?ng?sという高原にあるハイキングコースを歩きました。ここでも大自然に圧倒されっぱなしでした。コースの途中にバーベキュー場があり、そこでVeikko先生とJari先生が火を熾してコーヒーを入れて下さったり、持ってきたソーセージを焼いたりお菓子を食べたりして楽しみました。さらに少し登った所に展望台があり、そこからの眺めは最高でした。ちょうどこの時期は初秋で白夜から極夜になる途中だったので、夜の9時くらいまでは明るかったです。
▲鏡のように反射する湖
9月6日はRAMKの研究施設Arcitic Power研究所を見学しました。そこには氷点下30度くらいまで下げられる実験室があり、実際に氷点下24度の部屋に入らせてもらいました。今までに体験したことのないような冷たさで、怖いくらいに寒かったです。その後RAMKの食堂で昼食をとり、International OfficeのHellevi LeppiahoさんからRAMKの概要説明を受けました。またこちらからも代表で鈴木さんが香川大学の紹介をしました。英語でプレゼンを聞いたり、逆にしたりするのはとても難しいことで、自分の英語力のなさをあらためて実感しました。次にp-Labという3D映像を研究している所を見学しました。実際にある森や小屋や湖などの位置を正確に3Dの世界に再現しているというもので、とても感激しました。その後はRAMKを後にしてショッピングや市内見学を楽しみました。
9月7日、ロヴァニエミ最終日。まずWiproというインドに本社を置くIT企業のRobaniemi officeを見学し概要などの説明を受けました。インドのIT業界で第2位の規模を誇り、従業員数7万人という大企業だけれどもIT業界に参入したのは1980年代以降らしいです。その後RAMKで行われていた授業を見学するグループとENVIという救急救命の訓練をしている研究所を見学するグループに分かれました。授業内容はJavaの利用方法と説明でしたが、私自身Javaを習っておらず、ただただ先生の真似をするだけでした。昼食後は学長や学部長の先生方がいらしたので鈴木さんが再度香川大学の説明をしました。その後はpower plantという発電所を見学しました。またアルヴァ?アアルトが設計した街や図書館などを見学後、Kemijoen Helmiというクルーズを楽しみました。市制150年を記念して無料で乗ることができ、しかもこの日のクルーズが今期最後ということでした。こんなサプライズを用意していただいたVeikko先生とJari先生に感謝感激です。
▲世界最北端のマクドナルド
こんなに短く感じた9日間は初めてで、得たものもとても大きなものだと感じています。今まで英語はテストの為、授業の為と実践的でなくただ単にやり過ごしていましたが、今回海外に行って実戦での自分の英語力のなさ?片言の英語でも通じたときの喜び?外国人と交流する楽しさ、他にもたくさん感じ、得られたと思います。また視野も大きく広がったし、以前よりももっと海外に興味を持つようになったと思います。今後は実際に使える英語を学んで、また後に国際インターシップにも積極的に参加したいと思っています。
今回の協定校訪問プログラムを通して得たものを今後の学生生活?人生に生かしていけたらと思います。