古谷大規/安全システム建設工学科2年
僕は、9月14日から24日まで協定校訪問プログラムで台湾に行ってきました。台風の強い風の中空港に着いたり、引率の先生が台風のため一日遅れで合流したりするといった小さなハプニングがありましたが、ほぼ予定通り動くことができ、自分たちの見たいもの、したいことができ何とか無事に帰ってくることができました。
協定校訪問交流プログラムのコア部分は17日から22日でしたが、14日から17日に先生たちと合流するまでは自分たちだけで旅程を組み、生活することが必要でした。この部分では同じメンバーにとても助けてもらいながら九份や故宮博物院、淡水といった観光地を回りました。九份では日本人観光客が多く、そこら中から日本語が聞こえてきたことには少し驚きました。
協定校訪問交流プログラムのコア部分では、先生方に忠烈祠や孔廟に18日に連れて行ってもらい、そこで歴史的背景や建築物の構造など、学生だけの旅行では聞けないような興味深い話を聞きながら回りました。その後は新幹線(台湾では高鐵という)に乗り、嘉義に向かいました。
19日は嘉義大学のランタンキャンパスで1回目の交流会が行われました。正直に言うと、この時はかなり緊張していたので、プレゼンテーションをうまくできたかどうか、自信があまりありません。その後の歓談の時もあまり話せず、かなりもったいないことをしたなと後悔しています。その後は高級中華レストランに連れて行ってもらい、食べたことない、見たこともないとてもたくさんのものを食べさせてもらいました。初めて食べたにもかかわらず、とてもおいしく、知らないだけで、世界中にはたくさんのおいしい食べ物があるのだと分かりました。
20日は朝から台南にあるダイフクに企業見学に行きました。ダイフクは様々なものを取り扱っている B to B の企業です。僕たちが見学させてもらったのは、主に液晶などを生産運搬保存するための機械などを作っている工場で、精密機器を取り扱うのでとてもきれいで、僕が想像していた工場とは全然違うものでした。また、職員さんからは工場の話だけでなく、企業についての話などとても面白い話をしてもらいました。午後からは赤嵌楼に行ったり、烏山頭ダムに行って、八田與一の功績をきいたりしました。また、この時も先生にダムの詳しい構造などを説明してもらい、自分たちだけで行くよりもはるかに楽しむことができました。
この日の晩御飯は、嘉義大学の学生が夜市を案内してくれて、色々なものの唐揚げや、ヌードルなど日本の屋台ではまず見かけないものをたくさん満喫しました。その後は、みんなでゲームセンターに行き、一緒にゲームを楽しみました。そこには、日本でみたことのあるゲームがたくさんあり、メンバーも案内してくれた学生さんもとても盛り上がりました。
21日の午前中は故宮南院にいきました。この博物館はとても特徴的な形をしており、建築物とみても興味深いものでした。また、故宮博物院で見ることのできなかった翠玉白菜も見ることができ、アジアの歴史や宝物を見ることができました。
午後からは、嘉義大学ミンションキャンパスで2回目の交流会を行いました。この時は少し落ち着いて発表することができ、○×クイズの時も盛り上げることができたと思います。また、その後の歓談の時もいろんな人と話すことができ、とても満足な結果に終わりました。残念だったことを挙げるとすれば、向こうの人は様々なフルーツや小籠包などを用意していてくれたのにこちらが持って行ったのは安い駄菓子っだったことです。日本の和菓子などをもっと持って行けばよかったと思いました。この日の夕食も中華料理のレストランに連れて行ってもらい、台湾のひとをもてなす心のすごさを感じました。また、この後ホテルに戻ると嘉義大学の学生さんが待っていてくれて、メンバーみんなをスクーターの後ろに乗せて前日の時とは違う少し大きい夜市まで連れて行ってくれました。そこで射的や輪投げなど日本にあるものから、ビンに紐のついたわっかがかけてありそのわっかを使いビンを立たせるといったものまで様々なことをやらせてくれました。この時のことはとても楽しく、一番記憶に残っています。
22日の朝でプログラムが終わりとなり、それからは嘉義大学の生徒と嘉義市内を観光したり遊んだりして過ごしました。また、その日から2泊は嘉義大学の教員の方の家にホームステイさせてもらいました。僕がお世話になったのは鄭さんという方でとても優しく、新港というところにある寺や中正大学に連れて行ってもらったり、いろんなおいしいものを食べさせてもらったりと、とても良くしてもらいました。また、帰りには、持ちきれないほどのお土産ももらい、恐れ多いほどでした。
台湾の人は誰もがとても優しく、温かく僕たちに接してくれて本当にうれしく思いました。また、このように様々な人と関わるのは、個人の単なる観光旅行では難しいところもあり、今回の協定校訪問交流プログラムに参加して本当に良かったと思いました。帰国後もFacebookを通じて台湾で知り合った人とも連絡を取っており、英語を話すのがとても面白く感じられるようになりました。学校で習う英語だけでなく、英会話も鍛えなければいけないと切実に思いました。