高松競輪場を核とした自転車中心のまちづくり提案で北川理紗子さんが研究奨励賞を受賞
GPSデータを活用したサイクルルートの最適化
本研究は、観光客の趣向に合わせた最適なサイクルルートを提案することを目的としています。高松市が運営するレンタサイクル事業の自転車に装着されたGPS移動データを分析し、訪問者が集中している場所を特定しました。さらに、各訪問地の口コミデータから頻出単語を抽出して特性値を算出し、値が近い地点を基に7つのグループを作成しました。これらの成果を高松市役所にて高松市会議員や市職員の方々に紹介し、地域振興に向けた具体的な意見交換を行いました。現在はその議論を受け、今後の実証実験や観光プロモーション活動への応用を検討しています。また、この成果は「地域活性学会 第16回研究大会」にて発表し、「研究奨励賞」を受賞しました。
地域活性デザイン研究室? 北川理紗子さんのコメント
「高松市T-zone活性化提案プロジェクト」というテーマに対して、産学官連携で1年間研究を行い、その結果をグループの代表として地域活性学会で発表しました。このテーマは、杉本勝利 高松市議会議員と(株)JPFからの依頼でスタートしたものです。グループは県外出身者のみでしたが各々が地元と比較しながら、高松の強みと課題を客観的に考えることができました。そして、私たちの提案を企業や議会、市職員の方に発表したところ興味を持っていただき、実際に提案を具現化するためのアドバイスをいただきました。学会ではかなり緊張しましたが、発表後に高松を知らない観光客目線からの有益なアドバイスを数多くいただき、改善点を発見することができました。このように私たちのコースは、ビジュアル的なデザインだけでなく、地域や社会のなりたい未来へのプロセスをデザインすることができます。
指導教員 平見尚隆