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森吉眞理子/材料創造工学科2年

今回の協定校訪問では、日本とアメリカの大学の違いの多さに驚き、入国から出国まで、今まで経験したことのない体験をした。トレドで会った人たちは、皆気さくでフレンドリーで、簡単な英語で、できるだけ理解できるように接してくれた。おかげで、入国したころは、英語を使うということに少し気恥ずかしさがあったのが、トレドで過ごすうちに、すんなりと口から英語が出るようになっていた。

1日目(9/15)

私は前日から友人と成田空港付近に泊まっていたため、集合時間よりも早めに成田に行き、広い空港内を見て回ることができた。成田空港を16:55に飛び立ち、約11時間43分かけてデトロイト空港へ向かった。長時間の飛行機では、2時間毎くらいに目が覚め、あまり眠れなかった。機内食の味は濃く、私の中で一番美味しかったのは塩焼きそばだった。入国審査では、「君達はずいぶん待たなくてはいけないね、ハハハ」と、ガタイの良い強面の審査官が、列の途中に入り口を作ってくれて、私達はあまり待たずに審査を受けることができた。先生達から散々、審査官は怖いと言い聞かされて怯えていたため、「良イ旅ヲ~」と送り出してくれたときは拍子抜けし、思わず笑顔になってしまった。空港のトイレでは、ドアに荷物をかけたり置いたりすると外から取られると聞いており、実際に上下に開放感のあるトイレを見て納得した。

空港にはトレド大学の方がバンで迎えに来てくれていて、それに乗ってホテルに向かった。日本と違い、コンクリートの路面でとてもガタガタしており、そのうえスピードもあったため、アトラクションに乗っているような気分だった。ホテルに着いて少し休憩した後は、先生おすすめのウォルマートへタクシーで向かったが、タクシーが時間制ということも新鮮だった。マートでは坂本さんに付き添ってもらいながら、量り売りのサラダやチキンを注文することができた。お店の人が話していることが思っていた以上に理解できて嬉しかった。

2日目(9/16)

2日目は大学のキャンパスツアーに参加して、トレド大学で行われている研究や、設備について教えてもらった。トレドの昼間はとても日差しが強く、目を開けていることが辛かったので、サングラスを購入した。大学内にはウォータースライダー付きのプールがあったり、アメフトの観客席付きスタジアムがあったり、広いジムがあったり、スケートボードで移動している学生がいたりと、日本の大学では見ることのない景色がたくさんあった。工学部キャンパス内には、学生の発想を活かすため、学生が自由に使える3Dプリンターなどの設備があり、学生らが色々なものを作った形跡があった。私には、大学内の設備は許可がないと使えないというイメージがあるので、安全性に少し不安を感じた。

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日本の大学では、学生は大学から提示されたことについて行くというイメージがあるが、アメリカでの大学では、学生が主体となり積極的に考え、イベントなども進めていくようだ。ツアーガイドの人の英語はところどころしか聞き取れなかったが、香川大学にもある設備があったり、似た研究をしていたりして、意味は何となく理解することができた。大学のイメージカラーやロゴを使った髪飾りやTシャツ、トレーナー、スマホカバーなどを付けている学生を多く見かけた。また、学内では「TOL」と言われたら「EDO!!」と答える合言葉のようなものもあり、大学への愛がある人が多いのだと思った。

3日目(9/17)

3日目の午前はトレド美術館の見学と、トレド大学でのペップラリーパーティーに参加した。トレド美術館では、ガラスアートが多く、もともとガラス工場で有名だったトレドを感じることができた。庭園に枯山水が作られていて驚いた。ペップラリ―には、試合前の集会という意味があるようで、2日後のアメフトの試合に向けて、講堂前では選手の紹介をしていたり、チアガールが吹奏楽団の音楽に合わせて踊っていたり、学生がピザを無料配布していたり、ポスターを売っていたり、大学のイメージキャラクターのコスプレをした人がいたりと、香川大学の大学祭と同じくらい、もしくはそれ以上に賑やかだった。そういうパーティは数か月に一回のものかと思ったが、後にフェイスブックを見ると、週に一回ほどのペースで開催されており、少しうらやましく感じた。

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午後からはLucintechとPVICのツアーに参加した。ここでも、香川大学でも見たことがある機械や設備を見かけた。Lucintechでは、車のガラスの研究について説明してくれた。PVICでは、太陽光電池について研究していたようで、仕組みについてホワイトボードを使って説明してくれた。専門用語も多く、すべては理解できなかったが、化学式を書いて教えてくれた部分は理解することができ、数学と化学式は世界共通だと感じた。

夜はJAPAN DAYで、トレド大学の学生に日本や香川について紹介し、交流した。私は、たい焼きの担当で、小豆が受け入れられるか心配だったが、喜んでもらえたようでほっとした。日本に興味を持ってくれている人や、日本からトレド大学に行っている人もいて、たくさん友達ができた。連絡先も交換したので、これからも交流を持っていきたいと思う。

4日目(9/18)

4日目はデトロイト方面を訪れ、フォード美術館とデトロイト美術館に向かった。デトロイトへは、トレド大学のスクールバスで、学生が運転してくれた。スクールバスというものに乗ったことがなかったため、とても嬉しかった。フォード美術館では、ケネディ大統領が乗っていたリムジンや、ライト兄弟の研究室、T-Fordを間近で見ることができ、感動した。

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お昼ご飯にホットドッグを頼んだのだが、友人が1つ頼んだつもりだったのに、高い値段を要求され、おかしく思ってレシートを見たら、3つ注文していたということが、面白いハプニングだった。アメリカでの飲み物はほとんど炭酸で、この頃にはお茶が恋しくなっていた。美術館のスタッフのおじいさんとも会話ができ、一緒に写真を撮ってもらってうれしかった。

5日目(9/19)

5日目が私の中で一番ワクワクした日だった。明るいうちは、近くのショッピングセンターで家族や自分へのお土産を選んだ。そこではもうハロウィンの商品が販売されており、小さい子向けの衣装や、ハロウィンのカボチャなどが並んでいた。この日、初めてオーダーメイドのタコスを一人で注文してみたのだが、冷や汗が止まらなかった。「辛すぎるのは苦手、野菜を多くとりたい、牛肉で、チーズを入れてほしい」と注文して、その通りのものを受け取ることができ、ほっとした。アメリカでいるうちに一度はオーダーメイドを体験してみたかったので、無事に通じて嬉しかった。分からない言葉に顔をしかめる私に、根気強く言葉を探してくれた店員のお兄さんに感謝している。

夕方にはトレド大学に戻り、Tailgate Partyに招いてもらい、一緒にアメリカのゲームをしたり、ご飯を頂いた。甘いものは好きだがアメリカのものは甘すぎるから苦手と言っていた私に、これは甘すぎないよとパンのようなものを教えてもらったのだが、やはりとても甘かった。甘すぎると伝えると「そうかな?sorry」と舌を出されたのが可愛くて許してしまった。
アメフト観戦では、学生の一体感と盛り上がる空気感に押され、終始、笑顔で叫びっぱなしだった。もうしばらくは見ることのできない光景を収めようと、必死に写真と動画を撮っていた。

このようにアメリカではたくさんの文化や人との交流ができた。
今回のプログラムでは、香川大学の方々、トレド大学の学生のボランティアの方々など、たくさんの方々にお世話になりました。本当にありがとうございました。おかげさまで、レポートには書ききれない程の貴重な体験ができました。この体験を活かせるよう、これからも勉強を頑張りたいと思います。いつかまたトレドを訪ねたいです。その時、今回交流した人達と会えるよう、出会った人たちとはこれからも交流を持っていきたいと思います。

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