英語に関心があったこと、将来外国法も扱う仕事に就くことを視野に入れていることが今回の講義の受講のきっかけでした。 講義を受講するにあたっては、普段あまり目を向けることがなかった比較法学や法制史といった基礎法学の分野の理解の重要性を感じざるを得ませんでした。具体的には、日本との制度比較や刑罰論の歴史的背景についての理解は，書面審理を中心とした刑事手続や、再犯防止や社会復帰に重点をおいた制度といった独特なオランダ刑事司法制度のあり方について学ぶ手助けとなったように思います。
　また、統計を交えたオランダの再犯率、また、特徴的な再犯防止のあり方や、サイバー犯罪や犯罪の国際化といった近時の問題点についても学べたという点も、オランダ法を知るという点のみならず、今後の日本の刑事法を考える上においても勉強になりました。
　加えて、言語通訳の限界から、英語「を」学ぶのではなく、英語「で」学ぶという感覚?概念を外国語そのもので理解する感覚は、今後、渉外関係の仕事や海外ロー進学?海外留学を考える者に求められるものではないだろうかと考えています。
　以上のように、今回の講義は、法学を学ぶ上でも、言語を学ぶ上でも得るものが多く、今後さらにこのような機会があれば参加したく思いました。 　（学部３回生　田中寛子）