医学部附属病院の臼杵 尚志手術部長が長年携わっている山岳医療ボランティア活動が評価され、第49回社会貢献者表彰を受賞しました。
以下に臼杵部長のコメントを掲載いたします。

日本社会貢献支援財団より受賞の連絡を頂き、11月27日に帝国ホテル東京で行われた式典に出席してきました。北アルプスで40年間続けている山岳医療ボランティア活動と、国内で同様に活動する山岳診療所からデータを収集し、スポーツ庁等の関係機関にその解析結果を報告していることが評価されたとのことです。今回の授賞式には皇族の方が出席できなかったことを主催者から残念そうに伝えられましたが、財団の安倍昭恵会長(首相夫人)、内館牧子選考委員長からの御言葉の後、安倍会長より直々に特大の表彰状を渡されました。受賞者の多くが団体の受賞であったこともあり、会場には600名以上の方々が集まり華やかな雰囲気の式典でした。共に受賞した方々のお話を伺いますに、行き場を失った若者を更生に導く活動、病児や病児の兄弟に手を差し伸べる活動、一人の慈善行為が地域の大きな活動につながった話など、非常に興味深く、頭の下がるものばかりでした。日本の医療(世界に名だたる医療保険制度)は医師のボランティア精神により成り立っているとも言われ、現場の過酷さは疑う余地もありませんが、広く世の中を眺めますと、「他の人の為に」と様々な分野で活躍している方々が多くいらっしゃることがよく分かりました。改めて我が身を振り返る機会と、より広い視野を与えてくれたひと時であったように思います。