香川大学医学部附属病院 臨床遺伝ゲノム診療科の十川麗美特命助教が、医師の働き方改革をテーマに、優れた取り組みを表彰する「メディカルジョブアワード2025」(主催:株式会社EN)において、『遺伝カウンセラーのタスクシェアで実現するゲノム医療の未来-多職種連携と新たな働き方』を発表し、50件を超える事例の中から優秀賞を受賞しました。

 2021年新設の臨床遺伝ゲノム診療科では、遺伝性の病気に関する悩みや疑問を持たれている方々に対して、情報を整理し納得のいく選択ができるよう支援を行っています。当科では、認定遺伝カウンセラー?(以下、遺伝カウンセラー)が遺伝に関する診療を管理する中心的役割を果たし、関係部署との連携や患者相談の窓口として円滑なコミュニケーションを図ります。

 今回受賞対象となった取組では、医師と遺伝カウンセラーの連携により遺伝カウンセリングに来談する患者数や遺伝学的検査の出検数が増加し、患者の適切な医学的マネジメントや介入に至ると同時に、相互の業務効率化が図れたといった点から、医師の働き方改革にも貢献した事例が紹介されました。

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■「メディカルジョブアワード」とは
医師の働き方改革を推進するため、優れた取り組みを表彰する制度です。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000130469.html

■遺伝カウンセリングとは
遺伝カウンセリングは、遺伝に関する様々な悩みや疑問を持つ方々に対して、専門家が遺伝に関する情報提供や心理的なサポートを行うプロセスです。遺伝性疾患の可能性、遺伝学的検査の意味、結果の解釈、治療法、家族への影響など、相談者の状況に合わせて様々な情報を提供し、ご自身で意思決定できるよう支援します。
参考:臨床遺伝ゲノム診療科HP(https://www.med.kagawa-u.ac.jp/hosp/shinryoka/genesinryoka/)

■十川助教のコメント
「ゲノム医療の発展により、病気になりやすい体質かどうか調べて対策ができる時代になってきています。ゲノム医療には遺伝カウンセラーと他の医療従事者のサポートが不可欠であり、診療科?他施設との連携が重要です。患者の満足度や適切な医学的管理の向上を目指すとともに、医師だけでなく皆で働き方改革に寄与できる体制が広がることを願っています。」

○お問い合わせ先
香川大学医学部附属病院 臨床ゲノム診療科 
十川 麗美 特命助教

香川大学医学部総務課広報法規?国際係
TEL:087-891-2008
E-mail:kouhou-m@kagawa-u.ac.jp

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