本学の坂井聡教授?宮崎英一教授の研究プロジェクトが、华人策略论坛,华人策略网站3年度調査研究事業(追加公募分)に採択される事が決定し、四国情報通信懇談会から 9月 9 日に発表されました。 →四国情報通信懇談会の発表はこちらから https://www.shikoku-ict.jp/

【調査研究名】発達障害等ある子どもへのコミュニケーション支援アプリの提案

[提案者]

坂井 聡、宮崎 英一(香川大学)

[調査研究項目]

1.みるみる絵カード使用による聞き取り調査の実施

2.調査の結果からアプリの試作品の作成

3.試作されたアプリの実践使用の場での使用方法調査と聞き取り調査の実施

4.データを生かした最終試作品と教育法の検討

5.教育現場への展開

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[調査研究活動の概要]

①背景

 文部科学省の調査では、発達障害等があり特別な支援を必要とする児童?生徒が全国の小中学校の通常の学級に6.5%程度いることがわかってきている。この子どもたちの中には、一般と言われている人たちとは異なった情報処理をしている児童?生徒がいる。これらの児童?生徒は、一般的な教育で使われている教材では理解をすすめる上で困難もあると考えられる。

また、教育現場ではGIGAスクール構想が進み、タブレット等の端末を一人一台利用して学ぶ環境が整ってきている。このような状況を鑑みるに、子どもの学び方に配慮したICTの活用を提案することは、合理的配慮を伴ったこれからの教育のDX化に必須である。

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②目的

そこで、本研究では学び方の違いに配慮する教材を作成し、障害者のICTを活用した社会参画や生活支援の在り方を調査研究する。発達障害等ある子どもの中には、数字に色を感じる児童?生徒がいるが、従来の紙をベースとした教材では、個人の特質に応じた教材を準備するのは大変な手間とコストのために実現出来なかった。しかし、ICTを活用した教材が開発できれば、これらの問題点は解決可能である。更にこれの教材は、幼児?児童?生徒の学び方に配慮した新しい教育方法のDX化をもたらすと考えられる。

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③成果目標

成果の目標は、色に注目した教材アプリを作成し、障害児への新しい教育法の確立と地域への還元である。まず、香川大学教育学部特別支援学校や附属坂出小学校、附属幼稚園を通じて、就学前の幼児、小学校低学年児童を対象にした教材を作成し、その効果について検討を行う。この結果を教育にフィードバックし、附属学校だけでなく、他の教育現場等にも順次展開していく事を目標とする。 

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④成果展開見込み

試作されたアプリを活用したデータ収集により、就学前の幼児の学びや小学校低学年の児童を対象とした教材として効果が確認されれば、共同研究者の久保が主催するはなはな*みかんを通して、発達障害等ある幼児?児童?生徒への学習教材として広く展開する。

ICTの活用により、幼児期、児童期に配慮された教材が利用出来るようになれば、子供の自己肯定感を支え、意欲を持って学ぶことのできるようになる。その結果、従来の教育では実現出来なかった障害のある人の社会参画や生活支援の在り方を変容する事が期待できる。

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【お問い合わせ先】 ?

香川大学 教育学部 教授 坂井聡?
TEL:087-832-1551?
E-mail:sakai.satoshi@kagawa-u.ac.jp?
※上記不在の場合 ?

幸町地区統合事務センター事務課(北キャンパス担当)総務係?
TEL:087-832-1405 FAX:087-832-1418?
E-mail:lsoumut@kagawa-u.ac.jp?