多賀大起(2020年度修士修了)、上村忍教授、舟橋正浩教授のグループ(創造工学部先端マテリアル科学コース)は、ペリレンビスイミド部位にアザクラウンエーテル環を導入した液晶性混合伝導体のエレクトロクロミズムについての新しい成果を英国化学会の有力学術誌(Materials Chemistry Frontiers)に発表しました。論文の研究内容の重要性が評価され、論文に関するイラストが同誌のOutside front coverに採用されました。

論文題目:Liquid-Crystalline Perylene Bisimide Derivatives Bearing an Azacrown Ether Ring Complexing with Alkaline Metal Ions
著者:T. Taga, S. Takaoka, S. Uemura, and M. Funahashi,
*研究内容の詳細については、別紙をご覧ください。

液晶性混合伝導体のエレクトロクロミズムについて
本学創造工学部舟橋研究室では、半導体としての性質を持つペリレンビスイミドにイオン伝導部位を導入した液晶性混合伝導体を開発しています。薄膜状態で重合?不溶化ができ、化学ドーピングによって異方的な導電性を示す薄膜を作製できます。本研究では、ナトリウムイオンと選択的に錯形成するアザクラウンエーテル環をペリレンビスイミドに導入することにより、ナトリウム塩やリチウム塩と選択的に錯形成し、電解質溶液中でエレクトロクロミズムを示す液晶性薄膜を開発しました。研究内容の新規性が評価され、Outside front coverに採択されました。イオン伝導性と電子伝導性を併せ持つ液晶性混合伝導体は本学創造工学部の舟橋教授のグループが世界に先駆けて開発した材料であり、国際的に高く評価されています。 Materials Chemistry Frontiersについて 英国化学会が2017年に創刊した材料化学に関する学術誌で、2020年のインパクトファクターは6.48に達しており、国際的に注目度の高い論文が多数掲載されております。

※別紙資料をこちらからご覧いただけます。

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香川大学 創造工学部 教授 舟橋正浩
TEL:087-864-2411
E-mail:funahashi.masahiro@kagawa-u.ac.jp

※上記不在の場合
香川大学 林町地区統合事務センター 総務課 庶務係 岡田?大森
TEL:087-864-2000
FAX:087-864-2032
E-mail:shomu-t@kagawa-u.ac.jp