香川大学では、11月5日(日)~ 11月11日(土)、ベトナム、スペイン、英国、インドネシア、カンボジア、バングラデシュの大学および研究所6機関から計10名の若手研究者?学生らを招へいし、SDGs達成に向けた先進農学研究の体験プログラムを実施します。来日するのは、生物資源の生産と利活用、環境科学などを専門に学ぶ優秀な農学人材です。
世界各国は2030年までにSDGs(持続可能な開発目標)が掲げる17の目標達成を目指しています。そのうちの6つの目標、「飢餓をゼロに」「健康と福祉」「安全な水」「気候変動対策」「海の豊かさを守ろう」「陸の豊かさも守ろう」は、食とそれを取り巻く環境に密接な関係があり、農学の教育を受けた人材が重要な役割を担います。本プログラムでは、若手研究者らに本学が進めるSDGs関連の先進的な研究を紹介し、海外との研究ネットワークを構築することで国際的頭脳循環を加速させることを目指します。
若手研究者らは、まず始めに本学が世界に誇る香川大学希少糖生産ステーションを訪問します。希少糖の生産開発に従事する研究者による説明により、生活習慣病の予防効果など健康と福祉の改善に寄与すると期待される「希少糖(自然界に微量にしか存在しない単糖(糖の最小単位))」についての理解を深めます。また、キリンビール岡山工場(岡山県岡山市)、山田養蜂場(同県鏡野町)では、担当者との質疑応答を通じて、製造技術だけではなく環境に配慮した企業の取り組みを学びます。さらに、本学農学部の食品加工、微生物の産業応用など、異なる7分野の研究室の中から、それぞれの研究分野に近い研究室を訪問し、日本の研究者や学生らと自身の研究内容も含めた意見交換を行います。香川県を起点とした、SDGsの目標達成に向けたイノベーションの創出に繋がることが大いに期待できます。
本プログラムは、科学技術振興機構(JST)主催の「国際青少年サイエンス交流事業(さくらサイエンスプログラム)」*に採択されたものです。
*「国際青少年サイエンス 交流事業(さくらサイエンスプログラム)」科学技術分野における日本と海外の青少年の国際交流を推進する、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の事業です。一般公募プログラムでは大学等の日本の機関が作成する科学技術体験、共同研究、科学技術研修に関する青少年の国際交流計画の実施経費を JST が支援します。
つきましては、海外の若手研究者らが希少糖生産ステーション、ビール工場、養蜂場で、担当者と質疑応答をする様子、本学の各研究室にて、日本の研究者や学生らと意見交換をする様子、成果発表会にてプログラムで学んだことを発表する様子などを取材していただきたくお願い申し上げます。なお、実施担当のルーツ?ピーター准教授へのインタビュー取材もアレンジが可能ですので、ご希望の方は担当者までご連絡くださるようお願いいたします。
【実施内容】
●希少糖生産ステーション見学
●ビール製造工場の見学
●蜂蜜など自然食品の製造販売企業の見学と採蜜体験
●本学研究室での研究紹介、ディスカッション
●成果発表会
?【実施場所】
香川大学幸町キャンパス、同三木町農学部キャンパス、同希少糖生産ステーション
キリンビール岡山工場(岡山県岡山市)、山田養蜂場(同県鏡野町)
【研修日程概要】
11月5日(日)
終日:来日
11月6日(月)
午前:本学インターナショナルオフィス表敬訪問
(香川大学幸町キャンパス)
午後:オリエンテーション、開所式、農学部紹介
(同農学部キャンパス)、希少糖生産ステーション見学
11月7日(火)
午前:ビール製造工場の見学
(キリンビール岡山工場)
午後:蜂蜜など自然食品の製造販売企業の見学と
採蜜体験(山田養蜂場)
11月8日(水)
午前:本学受け入れ教員の研究室見学
(香川大学農学部キャンパス)
午後:各研究室に分かれて研究紹介(同上)
11月9日(木)
終日:本学学生および研究者との
研究内容に関するディスカッション(同上)
11月10日(金)
午前:成果発表会、閉所式(同上)
午後:大阪へ移動
11月11日(土)
終日:関西国際空港から離日
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■本件に関する取材申し込み?お問い合わせ先
香川大学農学部学務係
電話:087-891-3018 Eメール: gakumu-a@kagawa-u.ac.jp(担当:宮崎)
■国際青少年サイエンス 交流事業(さくらサイエンスプログラム)に関するお問い合わせ
JSTさくらサイエンスプログラム推進本部企画運営室
電話:03-5214-8288? Eメール : ssp.press@jst.go.jp(担当:田中(禎)、太田)