香川大学と香川県警察は、2010年から万引き防止に関する調査や取り組みを共同で実施してまいりました。その成果もあり、人口1000人当たりの万引きの認知件数全国ワースト1位からも脱却し、ピーク時から大幅に件数が減少しています。しかしながら、2023年に万引きの認知件数が増加に転じたことから、香川大学と香川県警察は笑顔認証?寄付システムを活用した新たな万引き対策を提案し、2024年8月からソフトバンクとOne Smile Foundation、万引きGメンの伊東ゆう氏の協力を得て、実証実験を行っていきます。実証実験では、笑顔認証?寄付システムと人型ロボット「Pepper (ペッパーくん)」を店舗に設置し、死角で客と店員に笑顔になってもらうことで万引き犯罪が減少するのか、笑顔が万引きにしにくい店の雰囲気を形成するのかを検討します。笑顔認証?寄付システムを活用した万引き対策は全国初のものです。
日 時 8月1日(木)9:00~10:00 笑顔認証?寄付システムの実演とペッパーくんの設置
場 所 西村ジョイ成合店 〒761-8081 香川県高松市成合町812-1 (※実施は成合店のみです)
内 容
香川県では、2010年から香川大学と香川県警察が連携し、全国に先駆けて未然防止のための店内声かけを提唱するなどの万引き防止対策を推進してきました。さらに、安全安心まちづくり推進店舗の認定やホスピタリティと防犯意識の向上を目指す店員教育の実施、セルフレジ万引き防止マニュアルの作成など独自の取り組みを行ってまいりました。今回は1つの笑顔を1円の寄付に変える笑顔認証?寄付システムを用いて、死角において客に向社会的行動としての笑顔を意図的に生起させることで万引き犯罪が減少するのか、笑顔が万引きしにくい店の雰囲気を形成するのかについて検討します。今回は、笑顔での接客を重視している西村ジョイ成合店において、店舗に設置されたソフトバンクのペッパーくんが笑顔の寄付の広報を行い、店舗の死角での笑顔認証?寄付システムの設置と実演を行う予定です。
こうした今回の取り組みは問題を起こす人を特定して監視する社会ではなく、笑顔を意図的に作りだし、明るい雰囲気の中で問題を未然に防止する社会を目指す点に今後の発展の可能性があるといえます。加えて、店員不足の中、客や店員の動線を変え、人の目を最大限に生かして万引きの予防を行う今回の取り組みは万引き防止の可能性を広げるものと考えられます。さらに、今回の笑顔の認証?寄付を万引き対策につなげる実証実験は全国初のものであり、報道各社におかれましては、県民の皆様方への警察と大学の取り組みの周知をはかるべく報道のご協力をお願いいたしたく存じます。
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お問い合わせ先
香川大学 教育学部 准教授 大久保智生
TEL:087-832-1530 E-mail:okubo.tomoo@kagawa-u.ac.jp
香川県警察本部生活安全企画課 次長
TEL:087-833-0110(内線3011)