香川県教育委員会と香川大学医学部附属病院 糖尿病センター/内分泌代謝内科は、高松市立檀紙小学校5?6年生の児童を対象に、子供たちが自分の健康や生活リズムの問題点を考える課題解決型学習体験イベント「未来教室」を実施します。参加児童には「からだ博士」認定証を授与予定です。

■本イベントの背景と要旨
 子供たちの健やかな成長を促していくためには、適切な運動、調和のとれた食事、十分な休養?睡眠が大切ですが、近年の家庭環境の変化、ライフスタイルの多様化などにより、成長期の子供にとって大変重要な基本的生活習慣が大きく乱れており、この乱れが、学習意欲や体力、気力の低下の要因の一つとして指摘されています。このような状況に鑑み、「早寝早起き朝ごはん」の励行など小児期からの基本的生活習慣の確立を目指し、平成18年に「早寝早起き朝ごはん」国民運動がスタートしました。国立青少年教育振興機構が推進するこの運動に、今回未来教室が参戦いたします!
 近年、生活習慣の変化により糖尿病患者は増加傾向で、特に香川県では糖尿病受療率、死亡率ともに全国上位であり香川県にとって差し迫った解決すべき地域課題です。また2023年9月に発表された「华人策略论坛,华人策略网站4年度 小児生活習慣病予防健診の結果(概要)」では、香川県では小児の肥満傾向の割合が男子?女子とも増加傾向であり、耐糖能異常、脂質異常、脂肪肝リスクなど、将来的に生活習慣病の原因となる項目についても増加傾向にあります。
 これらの状況から、自宅で過ごす時間や日常生活習慣、学校外での生活習慣の教育は非常に重要であると考えられます。これらを踏まえ、独立行政法人国立青少年教育振興機構が行っている「早寝早起き朝ごはん 国民運動推進事業」の一環として、香川県教育委員会と共同し、身体の仕組みや生活習慣の大切さについて興味をもってもらうきっかけとなればと考え、檀紙小学校において未来教室を開催予定です。
 未来教室が誇る医師、歯科医師、看護師、管理栄養士、理学療法士、歯科衛生士、臨床検査技師からなるスペシャリスト集団による未来教室で、楽しく学びましょう!

高松市立檀紙小学校
日時:2024年9月13日(金) 
   小学5年生(110人):13時30分~14時15分 小学6年生(96名):14時25分~15時10分
実施内容(※計画時点の予定のため、内容については変更となる可能性があります)
?「生活習慣病ってどんな病気?」(講話)
?「理学療法士直伝!ゴールデンエイジ期を迎える君を支える運動の極意!」
(身体の成長を活かした様々な運動を考える課題解決型体験学習)
?「サイバーセキュリティ探偵団!ネット環境との上手な付き合い方について」
(子供たちと一緒にデジタル世界との健全な付き合い方を考えるための体験型学習)
?「管理栄養士の裏話 ~こんなに入ってる!?清涼飲料水と砂糖のアブナイ関係~」
(実際の砂糖使用量を自身で測定し、健康的な飲料水選択の知識を児童と考える体験型授業)
?「歯科医師からの挑戦状!素晴らしき口の中の世界!」(味覚と視覚を用いた体験型学習)
?「なりきりドクター!心臓の音を聞いてみよう!」(聴診器体験を通した自身の身体への興味の促し)?

=======================================
●主催:香川大学医学部附属病院 内分泌代謝内科/糖尿病センター
香川県教育委員会 生涯学習?文化財課   
●後援:香川県糖尿病協会
●担当事務局:香川大学医学部附属病院 内分泌代謝内科 
      福長健作 村尾孝児
●お問い合わせ先: 087-891-2230