7月17日(火)、瀬戸内圏研究センター一見准教授らによる研究グループが、従来種と比べて桁違いに速い速度で増殖する植物プランクトン(珪藻)を高松市の河口干潟域で発見し、その発見を纏めた研究論文が7月10日(火)に国際専門誌である「Journal of Phycology」電子版に掲載されたことによる記者説明会を開催しました。

この植物プランクトン(珪藻)は、海洋に生息する光合成生物の中で最速の増殖スピードを持つ生物種であると思われ、これまで報告されてきた成長能力が高い植物プランクトンでも1日にせいぜい4分裂程度だったのが、今回発見した植物プランクトンでは1日あたり10分裂程度のスピードで増殖することが判明しました。

会見で一見准教授は、発見の驚きを語るとともに、この珪藻が持つ天然遺伝子資源としての重要性と、その遺伝子を利用したCO2や肥料物質の吸収剤、あるいはバイオ燃料の生産など、今後の研究の発展性について語りました。

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