2019年から「フィッシングによる個人情報等の搾取」がIPAの定める情報セキュリティ10大脅威に挙げられており、技術者だけでなく市民目線でも正確な情報を見抜く力が求められています。
 
 CTFコンテストとは、情報セキュリティ分野での知識や技術を駆使して隠された答えを見つけ出す競技です。今回の競技では70分の競技時間内に出題された33問を早く解き、スコアを競います。正解を導き出すために、コンピュータの知識?技術のほか、柔軟な発想や情報を探し出す能力も必要になります。?
 
 2023年12月の第2回開催では、穴吹コンピュータカレッジの学生が競技者として加わりましたが、2024年12月14日に開催した第3回目となる今回は、香川高等専門学校の学生も加わり、合わせて58人が参加しました。また問題制作は、香川大学サイバー防犯ボランティア「SETOKU」、香川県警察、トレンドマイクロ、STNet他、新たに香川大学 創造工学部 橋本正樹教員、穴吹コンピュータカレッジが加わりました。
 
 尚、運営側の不備により,競技時間の短縮が生じる等,事前に公表した競技とならなかったため、今回は正式な順位発表を行うことが難しくなり、成績優秀者として以下の5名を公表させていただきます。
?牧野 友輝さん (香川高等専門学校 電子システム工学科 2年生)
?遠藤 幸太郎さん(香川大学 創造工学部 2年生)
?岡﨑 慶志郎さん(香川大学 創造工学部 3年生)
?藤井 航太郎さん(穴吹コンピュータカレッジ ネットワークセキュリティ学科2年生)
?坂東 恭幸さん (香川大学 創造工学部 4年生)

 競技の前に、サイバー防犯ボランティアSETOKUの新代表 佐藤 璃音さん 広報リーダーの田宮 遥奈さんがSETOKUの活動報告を行いました。
 競技終了後には出題者による解説、香川大学 創造工学部 喜田弘司教員からの講評があり、「今日のこの悔しさを忘れず、0から1になるような努力を積み重ねてください」と激励の言葉をもらい、培った情報セキュリティの力が自分や周りの人の安心安全な生活に導くために活用できるよう、参加者が理解を深める機会になりました。

 また、今回は香川県警察からこれまでのサイバー防犯ボランティア活動に功労のあった3名の方に香川県警察本部 井口生活安全部長より感謝状が贈呈されました。

 香川県警察から感謝状が送られた3名は以下のとおりです。
  三井 颯剛さん(香川大学 創造工学部 4年生)
  村上 遥菜さん(香川大学 創造工学部 4年生)
  高橋 友斗さん(穴吹コンピュータカレッジ 情報ビジネス学科2年生)
 
 今年の意見交換会は、出題された問題のさらに詳しい解説を聞くことができ、香川県警察や各企業から参加した方々と就職を見据えた会話が和やかな雰囲気の中で行われました。