日時:12月22日(木)18:00~19:30
場所:OLIVE SQARE 2F(高松市幸町1-1)
対象:香川大学生(教職員、学外の希望者も参加可)
※当日参加可

講義名?テーマ 数学的真理はどこまで疑えるか-いろいろな哲学的反省‐
講義内容 「2+3=5」、「三角形の内角の和は二直角である」--。これが私たちのだれもが疑うことのできない「数学的真理」である。数学的真理は絶対に確実である。私たちはときどき計算間違いをする。しかし、どんなに複雑な計算でも、正しい答えはあらかじめ一つにきまっていて、正解がどちらか分らないというようなことはありえない。数学的真理についての「常識」は、だいたいこのようなものだろう。ところが哲学はいつも常識に挑戦する。私たちがきわめて自明であると思っている非常に単純な真理でも、その根拠は実際には薄弱なものではないのか。こうした疑問を提出した哲学者として、セミナーではデカルト、ウィトゲンシュタイン、ポアンカレという3人の思想家の議論を紹介して、考えることにする。彼らの議論には、「悪霊」や「二次元空間を移動する厚みのない人間」など、奇妙な喩えが登場するだろう。
講師 伊藤 邦武(龍谷大学文学部教授)


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