日時:6月26日(月)14:00~15:30
場所:工学部キャンパス3301講義室(高松市林町2217-20)
対象:香川大学生(教職員、学外の希望者も参加可)
※当日参加可
講義名?テーマ | DNAー合成高分子複合体(DNAコンジュゲート)の合成と診断応用 |
講義内容 | 一本鎖DNAを表面に固定した金の微粒子は、高塩濃度の水溶液中でも安定に分散する。表面のDNAのために粒子間に静電反発と立体反発が生じるためである。しかし、相補的な一本鎖DNAを加えて粒子表面で二重らせんをつくると、粒子は迅速に凝集をおこし、溶液は赤色から紫色に変化する。これに対して、表面DNAの末端部位に一塩基ミスマッチがあると、同じ条件でも凝集はおこらず、色は変化しない。塩基対をつくらない核酸塩基が自由に運動することで粒子間にエントロピー反発が生じ、コロイドの安定化がおこったと考えられる。同現象は粒子の大きさや材質によらず普遍的に観測され、変異遺伝子や毒性重金毒イオンなどを目視で検出する分子センサーに応用された。この興味深い新現象が学生さんにより偶然発見された経緯に触れながら、研究の面白さと大切さについてお話ししたい。内容は最先端であるが、その理解に特別な知識は必要としない。高校化学の基礎があれば十分である。 |
講師 | 前田 瑞夫(特定国立研究開発法人 理化学研究所 主任研究員) |
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