■第203号もくじ
◇香川大学イベントカレンダー
◇学長閑話
◇あつあつ釜あげニュース
◇カダイ?ラボ??工学部
◇学生VOICE
「かがわぬいぐるみ病院」とは?
◇大学フォト
□????香川大学イベントカレンダー??????????????????
▽香川大学イベントカレンダー(12月)
http://www.kagawa-u.ac.jp/event_calendar/index201512.html
▽香川大学イベントカレンダー(1月)
http://www.kagawa-u.ac.jp/event_calendar/index201601.html
◆◇◆◇◆◇?《学長閑話》
国外で学術実践 ????? 香川大学長 長尾 省吾
今夏、中国?天津農学院において2年ごとに開催される本学への留学生OBの同窓会
(香川大学帰国留学生ネットワーク中国支部総会)が開かれた。全学部の卒業生が
集うため、現在あらゆる分野で活躍中の卒業生に会うことができる。私は2回目の
参加であったが、約50名が集い、それぞれの方の活躍状況と本学からは大学の現
状、そして、農学部及び医学部におけるグローバル人材育成の方針などが発表され、
意見交換がなされた。
今回の訪問で特に印象に残ったのは、農学部名誉教授の楠谷彰人先生が、今も定期
的に天津に渡り、中国全土を対象にした米の品種改良に取り組んでおられる事であ
る。元留学生で留学生会会長でもあるお弟子さんの崔教授と長年コンビを組まれ、
いかに中国の米を美味しく品質改良するか、その共同研究等についての苦労話をお
聞きした。師弟相互の信頼関係の中で、香川大学での研究成果が国境を越えて継続
実現されている事に、深く感銘を受けた。
本学の留学生が学修や研究を深め、母国において社会貢献されることを期待して、
天津を後にしたのであった。
?????あつあつ釜あげニュース???????????????????
▼国際協力団体がプログラム事業を紹介
??http://www.kagawa-u.ac.jp/topics/international/16799/
▼中国帰国留学生会会長が副学長を表敬
http://www.kagawa-u.ac.jp/topics/international/16798/
▼農学部松本由樹准教授が日本学術振興会から表彰
http://www.kagawa-u.ac.jp/topics/education/16788/
▼「国際機関で働こう~ランチをしながら気軽にトーク~」を開催
http://www.kagawa-u.ac.jp/topics/event/16786/
▼香川大学の就職内定者による後輩への就活支援団体「BEST」が始動!
http://www.kagawa-u.ac.jp/topics/event/16784/
▼平成27年度「鍛えあげインターンシップ担当者交流会」を開催
http://www.kagawa-u.ac.jp/topics/event/16780/
▼平成27年度第3回アドバンスト?セミナー(後期)を開催
http://www.kagawa-u.ac.jp/topics/education/16778/
▼平成27年秋の叙勲を名誉教授1名が受章
http://www.kagawa-u.ac.jp/topics/education/27/
▼第67回香川大学祭を開催
??http://www.kagawa-u.ac.jp/topics/event/16739/
▼第6回ものづくり日本大賞(優秀賞)を受賞
??http://www.kagawa-u.ac.jp/topics/education/16740/
▼キャンパス花いっぱい運動(秋期)の実施
??http://www.kagawa-u.ac.jp/topics/student/16738/
▼農学部 「オープンキャンパス?収穫祭2015」を11月3日(火)に開催
??http://www.ag.kagawa-u.ac.jp/?p=15576
▽今月の大学訪問
??http://www.kagawa-u.ac.jp/admission/briefing/visit/
◆◇◆◇◆◇?《カダイ?ラボ》
?????釜床 美也子
つい先日、学生達とススキの刈り取りを行いました。私の専門は建築ですので、
なぜススキ?と思われるかもしれません。確かに、今はススキを建築に使うことは
まずないでしょう。しかし、「近世末には日本の国土の1/4は草原だった」と言わ
れ、戦前までは、草を利用して屋根を葺く、いわゆる「茅葺き屋根」、「草屋根」
の文化が多く残っていたのです。茅葺き屋根の民家というと1995年に世界遺産に
なった白川郷や五箇山の合掌造りの民家を連想する方も多いかもしれません。今は、
茅葺き屋根も「文化財」として保護しなければならない時代となりました。 一方、
海外に目を向けると、例えばヨーロッパでは、日本同様に茅葺き屋根が一時衰退し
たものの、いわゆる環境共生住宅のシンボルとして富裕層を中心に新築で盛んに葺
かれています。コストは屋根材の中では高い部類になりますが、それでも、自然素
材を使うことに意義が見出され、ステータスの一つとして人気を博しているのです。
それでは日本で茅葺き屋根を注文するとしましょう。もし都市部であれば、まず
は「法律で燃えやすい屋根は葺けない」、と回答されるでしょう。では、そうした
法律のない、家がまばらで延焼の可能性の低い田舎はどうかというと、それでも「
コストが高すぎる」「葺ける職人がいない」と回答されるでしょう。茅葺き屋根は、
かつては近隣に生えたススキやヨシ、小麦ワラや稲ワラが用いられ、屋根葺きも職
人だけでなく家主や近隣住民が相当の手伝いをしたために、コストも抑えられ、ご
くありふれた屋根でした。しかし、戦後、ススキ野原がスギやヒノキの植林によっ
て失われ、農山漁村の過疎化が進んだ結果、材料も、人手も、不足するようになっ
たのです。また、日本の茅葺き屋根は、雨をしのぐだけではなく、屋根を葺き替え
る際に出る古い草が、もとは重要な有機肥料として活用されていた背景がありまし
た。茅葺き屋根は、農家にとって屋根で肥料も製造できるまさに一石二鳥の屋根だ
ったのです。しかしそれも化学肥料が普及したことで意義を失うことになりました。
仕事が無ければ、職人も減少します。仮に、屋根に必要な膨大なススキを調達でき
たとしても、今は屋根を葺く技術を継承する人がほとんどおられないのです。
ただ現在、少しずつではありますが、環境保全の観点からススキやヨシの草原を
維持、保全する活動が始まっています。また、茅葺き屋根の保全のために地域外の
人がボランティアで茅刈りや屋根葺きを行う試みが各地で行われています。私が先
日ススキを刈った場所でも多くの若者が参加していました。一旦失われた資源やコ
ミュニティ、技術を取り戻すのは容易ではありませんが、地域資源を用いた建築が
再考される兆しを感じています。私の研究テーマは、こうした様々な伝統技術のつ
くり(構法)を調査し、その知恵を現代社会に活かすことです。地域の暮らしが長
い年月をかけて生み出したかたちには、意味があり、地域資源を用いた持続的な建
築のお手本であると考え、研究に邁進しています。
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釜床先生のプロフィールを大学フォト内に掲載していますので、ご覧ください。
◆◇◆◇◆◇?《学生VOICE》
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今月は「かがわぬいぐるみ病院」について代表の田畑さんとメンバーの高畠さんに
活動内容、イベントの感想などを書いていただきました!
ホームページ、Twitter、Face Bookにあります。「かがわぬいぐるみ病院」で検索!
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「かがわぬいぐるみ病院」とは? ?????医学部4年 田畑 諒
「かがわぬいぐるみ病院」は、医学部生29名の学生団体で、5歳前後の子どもたち
を対象に医療に対する恐怖心や不安感を取り除き、積極的に治療、予防に取り組む
気持ちを持ってもらうことを目的に活動をおこなっています。
子どもが集まる場で、お医者さん体験や紙芝居などをおこなっています。お医者
さん体験の活動では、子どもを医師役、ぬいぐるみを患者役として少しリアルなお
医者さんごっこをします。白衣を身にまとったチビッ子ドクターは、本物の聴診器
や注射器を使ってぬいぐるみの診察やお薬を出します。そのなかで「どうして風邪
をひくのか」などを考えてもらい、病気の予防につながる手洗いうがいの実施を約
束してもらいます。私たちはこの活動を通して、子どもたちを起点に家族や地域に
健康づくりの輪が広がるようこれからも楽しみながら活動を続けていきます。
最近行われたイベントの感想 ?????医学部4年 高畠 唯
私たちかがわぬいぐるみ病院は、今秋「香川大学医学部祭」と「獅子たちの里三
木まんで願。」に参加させていただきました。「香川大学医学部祭」では日曜日の
みの実施であったにも関わらず、39人の子どもたちにお医者さんの体験をしてもら
えました。事前に宣伝していたこともあってか、お医者さん体験がしたいという理
由で医学部祭に来られた方もたくさんいて、子供たちの積極的な様子に感心しつつ、
とても楽しく実施ができたと思います。
「獅子たちの里三木まんで願。」では38人の子どもたちにお医者さん体験をして
もらいました。子どもたちは普段触れないような聴診器や注射器に興味津々といっ
た様子で、楽しく体験をしてくれました。また、小ホールで行われた健康クイズの
紙芝居にも、子どもたちが積極的に参加してくれ、ご家族も含む多くの方々に健康
について考えるきっかけを持ってもらうことができました。
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◆◇◆◇◆◇?《大学フォト》
今月はアドバンスト?セミナーの様子などをお届けします。
http://www.kagawa-u.ac.jp/faculty/centers/pro/20144/201511/
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次回「香川大学メールマガジン」の発行は12月21日(月)です。
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『香川大学メールマガジン』(毎月1回 最終週月曜日発行)
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に関するご意見、ご要望は、以下のホームページからお願いします。
http://www.kagawa-u.ac.jp/faculty/centers/pro/mailmagazine/
?編集/発行:香川大学広報室 〒760-8521 高松市幸町1-1