高尾英邦教授(創造工学部 機械システム工学領域長/微細構造デバイス統合研究センター長)のグループがJournal of Robotics and Mechatronics 誌で発表した下記の論文が,同誌における「The Best Paper Award 2021」を受賞しました。本賞は前年を通じてJournal of Robotics and Mechatronics 誌に掲載された全原著論文(2020年は全114件)の中から,Editorial Boardによる厳正なる審査を経て1件の論文を選出するものです。
受賞名: The Best Paper Award 2021, Journal of Robotics and Mechatronics
受賞者: 綿谷一輝,寺尾京平,下川房男,高尾英邦
受賞論文:"A MEMS Tactile Sensor with Fingerprint-Like Array of Contactors for High Resolution Visualization of Surface Distribution of Tactile Information"
Journal of Robotics and Mechatronics, Vol.32 No.2, pp. 305-314, 2020
Kazuki Watatani, Kyohei Terao, Fusao Shimokawa, and Hidekuni Takao.
https://www.fujipress.jp/jrm/rb/robot003200020305/
授賞式は2021年12月22日に学士会館(東京?千代田区)にて執り行われました。本論文は2021年3月に本学大学院博士後期課程を修了した綿谷一輝氏を筆頭筆者とし,高尾英邦教授が推進する科学技術振興機構 戦略的創造研究推進事業CRESTの代表的成果の一つを報告しています。
人間の指先が持つ繊細な触感覚を上回る能力を示す高性能触覚センサにより,従来は識別できなかった繊細な違いを持つ対象の手触り感を識別可能としました。現在も医学,美容,健康,介護技術の分野をはじめとする様々な共同研究を展開しており,人間の手が持つ触覚の限界を超える新しいセンシング技術の創出に取り組んでいます。