世界中の子どもから“学びのおいてきぼり”をなくしたいと
「視覚学習みるみるメソッド?」を開発
私自身が「共感覚(※1)」をもっていたことで、幼児期?学童期には友達の電話番号や車のナンバーなどを一度見たら記憶できていました。共感覚が薄くなり始めた高校生の頃には、簡単に記憶できなくなっていました。このことから「感覚」と「学習」は密接につながっているということに気づき、「視覚学習みるみるメソッド」を開発したという経緯があります。
2000年に福岡の中村学園大学(児童学科)を卒業後、東京都の小学校や特別支援学校の講師をしていました。枠にはまらない子ども達と出会い「共感覚」はじめ、その子の気質を早期に知ることの大切さに気づきました。2011年から教育アドバイザーとして未就学児の親子教室を10年間、1000組を越える親子と向き合ってきました。
「視覚学習みるみるメソッド」は、親子教室にて試行錯誤を重ねて作った教材がベースとなっています。さらに、香川大学教育学部坂井?宮﨑研究室による監修と香川県立聾学校による手話監修のもと1年間の共同研究を経て開発に至りました。
また、実際の教室で使っていただいた実践研究では、多くの先生方からご意見やアドバイスをいただき、より教育効果を高める教材「視覚学習みるみるカード」として商品化することができました。
「共感覚」を活用した学習法によって、非共感覚者にも理解の向上が見られたら、障害を持つ子や発達がゆっくりの子、外国にルーツを持つ子、発達が凸凹(でこぼこ)の子等の手助けになると考えています。共感覚を非共感覚者にマッピング(カラーマッピング)し「共感覚が記憶や理解に影響」を与えることを明らかにしたい、研究したいとの思いから香川大学の創発科学研究科へと進みました。
(※1人間の感覚には視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚の5感が広く知られています。しかしこれ以外にも運動感覚、平衡感覚、内臓感覚等の感覚があります。最近注目されてきたのが「共感覚」です。共感覚とは単語や数字に対して「色」を感じたり、音や音階に対して「色」や「形」が見えたり、連想したりすること。通常は成長にともなって神経の分化が進み、いずれ消失ししてしまいます。しかし成長後も、一部の感覚が未分化なために、数字や言葉や音などに、色を感じることがあり「共感覚」をもつ人となります。)
人は、いつからでも、どこからでも、何にでも挑戦でる!
応援者や支援企業に恵まれ、たくさん支えていただく中、3人の母親として、幼児教育の専門家として、起業家(はなはなみかん合同会社代表URL:https://hana-mikan.com/)として、そして社会人大学院生としてとても有意義な日々を送っています。
「視覚学習みるみるカード」の商品化にあたり、自分の想いを人に話すこと、そしてその想いを継続することの大切さを実感しています。実は社会人2年目のころに大学院を受験したことがありましたが、東京での一人暮らしと学費と仕事の両立が無理だと判断後ずっと、心にモヤモヤがありました。20年近く潜めていた想いが叶ったのです。
やりたい研究があります。しっかり学びたいと思っています。その学びをさらに「視覚学習みるみるメソッド」へと活かしていきたいです。
私は、「人は、いつからでも、どこからでも、何にでも挑戦できる!」と思っています。
視覚学習みるみるカードについて URL:https://hana-mikan.com/
【受賞歴】
?2018年香川ビジネス&パブリックコンペ 地域公共部門グランプリ
?2019年かがわビジネスモデル?チャレンジコンペ 優秀賞
?2019年セミナーコンテスト高松11回大会 準優勝
?2020年四国アライアンスビジネスコンテスト 奨励賞
?2020年日本経済新聞スタ★アトピッチJAPAN四国ブロック優秀賞、野村ホールディングス賞
?2020年香川ビジネス&パブリックコンペ 地域公共部門審査員特別賞
?2020年プログラミング制作コンテスト SUNABACO TAKAMATSU OF THE YEAR賞
?2021年瀬戸内チャレンジャーアワード ファイナリスト
?2022年日本経済新聞社スタ★アトピッチJAPAN中国?四国ブロック大会 オーディエンス賞
?2022年セミナーコンテスト全国大会 ファイナリスト
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