電力の世界を覗いてみました
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  四国のインフラ基盤整備を担う!!

取材日 2024年1月10日
Kadai SALON(会報第4号掲載)

四国電力株式会社
再生可能エネルギー部総括グル ープ
真井 翔太郎 Shotaro Manai
(創造工学部 2022年卒)

『Kadai SALON(会報第4号)』の誌面に掲載しきれなかったインタビュー記事をご紹介します!

四国電力に就職した経緯を教えてください
電気エネルギー安定供給の基盤となる施設の建設や安全管理という形で地元に貢献したいと思ったからです。日本政府が乗用車新車販売における電動車の比率を100%とする目標を掲げていることからわかるように、電気エネルギーはこれからの社会においてもなくてはならないものであると思い、その近くに携わりたいと考えました。

就活の中で地元に貢献したい以外に何か軸となるようなものがありましたか。
大学で学んだことを活かしたいという思いもありました。創造工学部では土木工学に加え、リスクアセスメントやデータサイエンスを修学したことから、土木構造物の建設や安全管理に携わりたいと考えていました。

現在のお仕事内容をお聞かせください。
新規水力発電所の調査および計画に携わっています。新規水力発電所が1年間に生み出す電力量と建設工事費との関係より経済性を評価し、新規開発の可能性を探っています。 また現在、当社では約30年ぶりに愛媛県久万高原町にて新設水力発電所である「黒藤川発電所(最大出力:1,900kW、最大使用水量:1.55?/s)」を建設しており、当工事の進捗確認等も行っています。 再生可能エネルギーはこれからの社会において必要不可欠なものであり、貴重な経験をさせて頂いております。

学生の時に、こんな規模の大きい仕事をしたいと思っていましたか。
経験を積みいずれは、、、と思っていましたが、まさか入社1年目でこのような規模の業務に従事できるとは思っておらず大変光栄です。

入社前からそういう仕事をしたいと思っていたのですか。
持続可能な社会に向け、国家レベルでカーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指していることもあり、再生可能エネルギーには興味?関心がありました。 また学生の頃から、頭の中でスケジュールを組んだり、物事を決めたりするなど、計画が得意だったので、現在の業務内容は特に私にマッチしていると思います。

土木学会全国大会?第77回年次学術講演会において大学時代の研究で優秀講演者に選ばれていますよね。記事を拝見しましたが、それも計画ですよね。やはりそういう考えることがお好きなんですか。また研究内容を教えてください。
私の趣味は旅行することなのですが、旅行の内容を計画する際、例えば旅行先の観光地を調べたり、旅行手段を考えたりしている際はとてもテンションが高いです(笑) 研究内容としては、避難物資が本当に必要な人にあと一歩のところで届かないというラストワンマイル問題を取り上げ、各避難所における避難物資量の最適化に取り組みました。具体的には、南海トラフ大地震が発生した際のあらゆるインシデントを考慮し、各避難所において最適な避難物資量を評価しました。南海トラフ大地震発生前のリスクマネジメントだけではなく、発生後におけるリスクアセスメントへの寄与が期待されます。

現在は再生可能エネルギー、主に水力関係に従事されていますが、今後は他の発電に携わる可能性もあるのですか。
現地従事している水力に限らず、他の再生可能エネルギー(風力や太陽光)に加え、原子力や火力関係に従事する可能性があります。部門が異なるので、いろいろと大変だと思いますが、キャリアアップのためにも多種多様な業務を経験してみたいです。

創造工学部?防災危機管理コースのご卒業ですが、印象に残っている出来事、この経験をして良かったな、と思うところはどんなところですか。
災害ボランティア活動が特に印象に残っています。被災地に実際に赴くと、写真では伝わらない雰囲気や臭いなど現場でしかわからない独特なものがありとても印象的でした。

学生の時に災害ボランティア活動に参加されたきっかけはなんですか。
その当時は防災士資格を取得した頃であり、資格習得のために培った知識や技能を活用したいと思ったからです。

防災士資格はいつとられたのですか。
大学1年生のときです。今後は技術士や土木施工管理技士などの国家資格にチャレンジしていきたいです。

防災や土木に興味を持ったきっかけはなんでしょうか。
東日本大震災です。日本は災害大国であることを実感するだけではなく、自然の底知れぬ恐ろしさを真に受けました。東日本大震災の災害復興を通し、防災へ興味を持ったとともに、長い歳月の間に形づくられた自然に対し、人間が強引に挑みその均衡をみだす土木工事の壮大さに心を打たれました。

今、振り返って学生時代にしておいて良かったこと、経験はありますか。
やはり研究でしょうか、学校のテストみたいに必ず決まった答えがあるわけでもなく、答えにたどり着く方法は誰も知らないので、積極的に学ぶ姿勢や問題解決能力を養うことができたと思います。

学生時代にサークル、部活には参加していましたか。
サークルなどには参加していなかったのですが、講義の合間に友人と大学の運動場でフットサルをよくしていました。次の講義に間に合うかギリギリで何度か皆で駆け込み入室したことはいい思い出です(笑)

アルバイトは何かしていましたか。そこで得たものが仕事に役立っていることはありますか。
アパレルでアルバイトをしていました。顧客対応だけではなく、売り上げの分析をしていたことから、社会人の基本である報連相を学ぶことに加え、数字に強くなったと思います。

お休みはどのように過ごされていますか。
普段の休日は、エネルギッシュな大学生の生活から社会人の生活になったこと(主に食生活)から、ランニングや筋トレなどの健康維持に努めています。 また、長期休暇が取れた際は、趣味の旅行を楽しんでいます。

今、仕事において難しいと思っていることはありますか。
相手に応じた説明をすることです。人それぞれ考え方が異なるので、同じ説明だとしても相手によってとらえ方が異なることから、自分が思っていることを正確に伝えるということが難しいと思っています。

社会人になってからモットーとしていること、仕事をしていく上で大事にしていることは何ですか。
報連相を大事にしています。自分の中で悩み続けても進まないと思いますし、上司からしても状況を理解しやすいと思うからです。

香川大学で好きな場所はありますか。
オリーブスクエアです。香川大学といえばここ!?明るく創造的な空間でした。

幸町キャンパスのおすすめの場所はありますか。
オリーブスクエア前の噴水の広場でしょうか、開放的な場所で心が落ち着きました。

幸町キャンパス周辺でおすすめのお店とかありますか。
キャンパスの南側にあるたい焼き屋「たい夢」です。いつも焼きたてを食べることができるので、よく通っていました。

林町キャンパス周辺でおすすめのお店とかありますか。
手打うどん三徳です。今日は何にしようかと店の前で悩むほどメニューの種類が豊富です。個人的にはしっぽくうどんがおすすめです!

学食でおすすめは。
サーモンユッケ丼です。丼物のメニューは週ごとに変わるのですが、サーモンユッケ丼がある週は毎日食べていました(笑)

学生さんに向けてこんなことを学生時代にしたらいいよと言えるとしたらどんなことを伝えたいですか。
いろいろなことに挑戦してもらいたいです。社会人になってしまうと身体的にも時間的に拘束されてしまうので、大学生しかできない思い出を作ってほしいです。

就活生に向けて、アドバイスがあればよろしくお願いいたします。
周りに翻弄されたり固定観念にとらわれたりせず、なるべく多くの企業を見て、自分の適性を見極めてみてください!

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