アナウンサーの世界を覗いてみました
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  NNSアナウンス大賞 最優秀新人賞受賞!!

取材日 2024年1月7日
Kadai SALON(会報第4号掲載)

中京テレビ放送株式会社 アナウンサー
岡田健太郎 Kentaro Okada
(法学部 2020年卒)

『Kadai SALON(会報第4号)』の誌面に掲載しきれなかったインタビュー記事をご紹介します!

アナウンサーとしての仕事のやりがいや楽しさはどんなところで感じますか
やりがい、楽しさは結構表現が難しいところで、スポーツ実況を担当する際は事前にある程度取材をした上で臨むのですが、取材したことのほとんどは出すことなく放送が終わってしまいます。
この話を聞いて良かったなとか、このエピソードを入れられたなとか、結局、自己満足でしかない部分は大きいです。それによってプレーしている選手や、その競技に一瞬でも輝く時間があればいいなと思っていて。僕らは主役でも何でもないですし、
ただ、プレーをわかり易く視聴者に届けるだけの人間なので。あくまで選手が主役で、それを引き立たせるための手助けがちょっとでも出来たかなと感じた時には嬉しいというか、多少の達成感があります。

入社してからのキャリアを振り返られてここが転機になったことはありましたか
目標としていたアナウンス部の先輩が入社3年目の6月位に退社され、追うべき背中がいなくなってどうしょうかと考えました。
自分の信念を持って、やりたいと思う事、正しいと思う方法でスキルを磨き続けないといけないのだなと、
その時初めて気付きました。それまで、頼りがちなところがあったのですが、オンエアの振り返りをより自分で考えるようになりましたし、ここから、社会人として一段階上がったかなと。今思うとですけどね。

法学部で学んだ事でアナウンサーに活かせていること、また、今後のキャリアについてお聞かせください
法学部で法律に触れていたことで、ニュースで出てくるワードに違和感なく溶け込めたという事は間違いなくあります。生放送でスタジオ展開をやることがあるのですが、固いニュースであるほど、大学時代に日常的に聞いていたワードなのでスムーズに入れたという印象があります。
今は、スポーツをやりながら報道の仕事にも携わっています。そこでのキャリアの広げ方にはものすごく興味があることころですし、政治や経済の分野は切っても切り離せない媒体です。せっかく大学で学んだので、知識としては薄いと思いますが、使わない手はないと常々思っています。

スポーツの関係者、競技者の中で会って一番緊張した方ってどなたですか
川相昌弘さんです。川相さんは岡山市の藤田という地域の出身で、僕が小学生の時にその藤田にある軟式野球チームに所属していたこともあり、川相さんの存在は以前から知っていました。
世界記録を持っている送りバントの名手、中日ドラゴンズにも在籍されていましたし、僕の中ではとんでもないレジェンド…。
入社1年目の時に先輩に連れられてバンテリンドームで名刺交換をしたことは今でも忘れられないです。

法学部を選んだ理由は何ですか
正直、受験の失敗という部分がありました。
ただ、岡山と香川って放送エリアが同じなので香川県の情報も多く入ってきて、見たことのある景色もたくさんあり、すんなりと香川大学という選択肢が僕の中に入ってきました。

香川大学で過ごせてよかったなと振り返って思うことはありますか
立地がすごくよくて、駅も近くで飲み屋街も近くにあって???。 僕の個人的な印象なんですが、香川の道路は緑が多い。そういう景色の中でいたので、いい規模感で様々な人と接することができました。
大学の先生方との距離も近く、法学部の学生もそんなに人数が多くないので人の繋がりを感じながら生活していました。 香川という県で、決して規模の大きくない大学だからこその心地よさがありました。

大学で一番落ち着く場所はどこですか
図書館はよく利用していました。奥に個室があり、個数限定ですが、そこは集中したいときによく使っていました。
エントリーシートをそこで書いたこともありました。

オススメの学食メニューはありますか
うどんが好きでした。

大学の周辺でよく行っていたお店、お気に入りのお店はありますか
また、うどんになってしまうのですが、「ごりまるうどん」です。 宮脇町?マルナカの向いにあったので、そこはよく行っていました。(2023.3閉店)
あと、高松駅の赤灯台はいろんな思い出があります。夜風を浴びに行っていました。笑

これから就職活動する学生にアドバイスをお願いします
自分のことはちゃんと知っていてほしいです。自分のことは自分しかわからないので。 親御さんとか身近な友達に分析してもらいなさいと言われることもあると思いますが、“個”という部分で見ると別の人間だと思います。
やっぱり自分自身のことを分かっているのは自分だけです。 まずは、自分の事を自分が理解して、何に興味があるのか、何に喜んで何に悲しむのか、どんな
ことをイヤだと思うのか、そこを理解した上で、エントリーシートを作る。
その後に面接という難関がありますが、理解していれば聞かれた時にもすぐに出てくると思います。
まずは自分のことを理解していてほしいなと思います。
分かっていることって人に喋れると思いませんか。例えば、好きな漫画を友達に紹介することを想像してみてください。
知っていると、興味を持っていると、たくさん説明できますよね。知らないと喋れない。自分のことを知っていないとPRできないし、喋れない。だからこそ自分の事を自分が理解しておいてほしいと思います。

社会人の先輩として後輩にメッセージをお願いします
人生の夏休みっていわれる位、大学生って勉強も大事ですが、大人になるためのいろんな勉強ができる期間だと思います。
今いる範疇にとらわれず、人に迷惑をかけることはダメですが、自分のできる範囲で興味があること、やりたいことをやってほしいなと思いますし、後悔のないように過ごしてほしいと思います。