コムギは、収量と品質を高い水準で両立することが困難です。コムギの収量と品質を高い水準で両立するには、収穫までに多くの窒素をコムギに吸収させる必要があります。コムギに多くの窒素を吸収させるには、窒素肥料を大量に施用すればいいと考えるかもしれませんが、過剰な窒素肥料の投入は倒伏によってむしろ収量と品質を低下させたり、流亡による環境汚染などの問題を引き起こしたりしてしまいます。本研究室では、施肥体系の改良や生育診断によって窒素の施用量を最適化できないか検証しており、これまでの研究では、窒素の吸収効率が高い施肥体系である「穂肥重点施肥」や画像から倒伏の危険性を予測できる可能性を明らかにしました。現在は、初の国産デュラムコムギ品種「セトデュール」やうどん用コムギ品種「さぬきの夢2009」の収量と品質を画像診断によって制御できないか検証しています。
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担当者
水田 圭祐
区分:教員
職名:助教
所属:農学部