岡山後楽園の江戸時代の記録は、「御後園諸事留帳」に明治5年までの約140年間に渡って残されています。
この文章中の食事記録や魚に関する記録に着目して、岡山藩、特に高身分階級において魚類がどのような使用の仕方をされたのか研究して、発信しています。
分析の結果、身分階級により、使用される魚種が異なること、その調理方法も異なることがわかってきています。つまり、階級に応じて提供できる魚種が決まっていました。そのため、後楽園でも様々な種類の魚が使用されていました。
また、岡山で有名な「ちらしずし」や「ばらずし」は江戸時代後期になり、岡山で食べられはじめていた点も分かってきました。
古文書から、当時の人々の食習慣を含めた食生活が明らかになり、現代に伝承された根拠がみえてきます。
なお、図は以下から転写しています。
『御後園諸事留帳 下 岡山後楽園の記録』神原邦男編 吉備人出版 2005年 p4
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担当者
畦 五月
区分:教員
職名:教授
所属:教育学部