水資源の豊富な西条平野では地下水や河川水が上水源や農業用水に用いられており、それらの持続的利用が求められています。一方で、水源は河川、浅層及び深層地下水と多岐であり、水循環は複雑で水文的に解析することは難しい。西条平野の背後地には世界的に有名な輝安鉱を産出する鉱山が存在し、流域の地質は不均一です。本研究では、この地質特性を利用したトレーサー解析法が流域の水循環の解明に効果的だと考えています。具体的には、輝安鉱に多く含まれ、西条平野で不均一な分布を示すアンチモンとこれまでにも水循環のトレーサーとして用いられている水安定同位体比を主なトレーサーとして地下水や河川水の動態を解析し、その結果を用いた物質負荷源の定量を行います。
担当者
山田 佳裕
区分:教員
職名:教授
所属:農学部
学外パートナー
愛媛県西条市