本取組の目的は、人類学の視点から人口減少に直面する香川県の離島に居住する高齢者コミュニティの再形成や地域社会とのつながりの実態、及び島のまちづくり、観光地域づくりにかかわる地域的基盤を実証的に明らかにしようとするものです。現在、香川県内多くの離島に共通する深刻な問題は、過疎化と高齢者が島の人口の7割を占めています。本取組が解決すべき社会的課題は、過疎化に直面する離島在住の高齢者の地域づくりの自分事化の可能性を検証することです。加えて、既存の研究や行政においてあまり指摘されてこなかった高齢者が、住み慣れた島で最後まで暮らし続けたいというニーズから求められる地域社会の役割を提示することです。緻密な調査に基づき、香川県離島高齢者の生活ニーズ、社会的孤立の防止と島の人口増加対策について、取り組みの成果や情報を社会へ広く提言?発信してまいります。
担当者
緒方 宏海
区分:教員
職名:教授
所属:経済学部