新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます
教育学部長?教育学研究科長 平 篤志
教育学部と大学院教育学研究科に入学された皆さん、今皆さんはここ香川大学でこれから始まる新しい生活に期待を膨らませていることと思います。ラテン語で、”tabula rasa”という言葉があります。「文字の書かれていない白紙」のことを意味します。かつて、コロンブスやマゼランをはじめとする大航海時代の冒険者たちは、世界地図上の空白を埋めるべく、大海原に漕ぎ出していきました。今まさに皆さんの目の前には、このtabula rasaが広がっています。皆さんの興味関心に基づいて、ここ香川大学を舞台に、教育をキーワードとして広くそして深く学び、自由にかつ自分なりの工夫を凝らして、tabula rasaを埋めていって下さい。そして、学部生の皆さんは4年後、大学院の皆さんは2年後にその紙がさまざまな知識や経験で埋められ、大空にはためいていることを期待します。
法学部長 堤 英敬
皆さんは、それぞれに夢や目標を持って香川大学に入学されたことと思います。そのために、皆さんはこれからそれぞれの学部?研究科で専門的な学びに取り組んでいくことになりますが、大学での学びは、正解がない、あるいは正解が見つかっていない問いに対する答えの探究だということを、ぜひ意識してもらいたいと思います。法学に引きつけて言えば、人々の間に法的な争い事があったとき、法律の条文を機械的に当てはめるだけでは解決にたどり着くことはできません。また、紛争の当事者たちにはそれぞれの立場や考えがあり、同じ法律の条文であっても様々な解釈が可能です。つまり、法的な紛争を解決する上では、対立が生じている問題の本質を見極め、多角的な観点から自分自身で思考することが求められます。こうした姿勢は、学部?研究科や専門とする分野を問わず必要とされることでしょう。
大学生には多くの自由と機会があります。大学生の時にしかできないことに積極的にチャレンジし、ぜひ充実した大学生活を送ってください。
経済学部長 長山 貴之
大学生活の4年間は人生で最も時間が自由になる時です。次に時間が自由になるのは定年退職後でしょう。皆さんが定年を迎えるのは65歳か、それより後でしょうから、50年近く先の話です。大学生活で自由になる時間を何に使うかは、皆さんの選択に委ねられています。私のお勧めは、考えることに時間を使うことです。大学時代に本を読むことがしばしば勧められますが、あれは本を読んで考えることを勧めているのです。社会に出て働き始めると、本を読む時間は何とか確保できても、その内容について考える時間を確保することは難しくなります。考える題材は何でもよく、本に書いてあることだけでなく、フィールドで見聞きしたことについて考えても構いません。さらに言えば、役に立つことばかりを考える必要もありません。役に立たないことを考える時間は、大学生活の4年間ぐらいしかありません。皆さんの大学生活が実り豊かなものとなることを心より祈念しております。
医学部長?医学系研究科長 西山 成
今、まさに皆様が香川大学医学部?医学系研究科で学び始められるにあたり、我々もその喜びと誇りを共有させていただきます。さて、現代医療は予測困難な事象や急激な変化に直面しています。コロナをはじめとする感染症や自然災害への対策など、多岐にわたる課題への対応が求められております。また、遺伝子治療や再生医療を含む先進的な治療法に加え、DX、ロボット?アンドロイド、AIなどを活用した未来医療を実践できる高度な人間力を備えた医療人の育成が急務となっております。香川大学医学部?医学系研究科はこのような時代の要請に応えるため、「奉仕の心」「社会への貢献」「リーダーシップ」を理念とし、高い倫理観と洞察力を備えた「未来医療人」の育成を使命としています。現在、医学部キャンパスの再開発による最良の教育?研究環境を整備しており、皆様がより充実した学びを得られるよう、教職員一同、愛情と熱意をもって教育に尽力してまいります。ここでの学びが皆様の未来の医療を担う礎となることを心より願っております。
創造工学部長?創発科学研究科長 末永 慶寛
皆さんは、創造工学部の第8期生、大学院創発科学研究科の4期生として入学されました。創造工学部、創発科学研究科では、時代の変化や複雑化する地域課題を的確に捉え、社会や人々のニーズにフィットしたイノベーションを創出する人材を育成します。
大学生活では、自由な時間とともに、今まで以上に自らの言動に責任が問われることになります。時には困難なことや壁に当たることもあると思います。その際は、遠慮なく、CAの先生や学生支援部会の教職員の方々などにも相談してください。
皆さんが、大学生活の中で、一つでも多くの発見ができる機会を作ってほしいと思います。その発見から工夫し、さらには創造へと繋げて行ってください。そして、社会に強く求められる『次世代型人材』として、健康な心と身体で地域貢献とともに未来と創造工学部、創発科学研究科の歴史を創っていきましょう。
皆さんの香川大学での活躍を期待して、私の祝辞とさせていただきます。
農学部長?農学研究科長 小川 雅廣
新しい生活が始まり、期待と不安でいっぱいでしょう。まずは友達を作ってください。サークル活動に参加したり、積極的に話しかけたりするのがお勧めです。友達ができれば、不安も解消され、充実した日々を送ることができます。さて、皆さんに心に留めておいてほしいことが2つあります。1つ目は「大学は自分自身を成長させる場所である」ということです。大学では、研究、講義や実験、レポート作成など、様々な学びの機会があります。しかし、ただ言われたことをこなすだけでは、本当の成長は得られません。主体的に取り組み、積極的に学ぶ姿勢が大切です。2つ目は「新しい環境に飛び込む勇気を持つ」ことです。農学部?農学研究科には様々な海外研修制度があります。海外研修に参加することで、コミュニケーション能力が向上し、視野が広がり、将来の選択肢も増えるでしょう。不安もありますが、勇気を持って一歩踏み出すことで、大きく成長できます。大学生活は自分自身を大きく成長させるための貴重な時間です。主体的に学び、様々なことに挑戦して、充実した学生生活を送ってください。
地域マネジメント研究科長 中村 正伸
多くの方は、仕事を続けながらの学生生活になると思われますが、皆さんを突き動かす動機、情熱はなんでしょうか?
私も仕事をしながら大学に通い、博士論文を書き上げ、皆さんを迎える立場に、今います。博士課程に通い始めた頃は、今の姿を想像していませんでした。妻も同じようなことを言います。皆さんが描いている未来予想図と未来は一致しないかもしれません。でもそれが必ずしも悪いことではない、と自分は思います。
今でこそ、「リカレント」「リスキリング」が、なんとなく定着してきた感はありますが、皆さんをお迎えする大学?研究科は、20年前からそのことに取り組んできました。当時の学長?理事、研究科執行部の描いた未来予想図にただただ驚くばかりですが、皆さんにはその流れに加わって頂きました。今の情熱を忘れることなく、皆さんの将来、香川?四国の将来、日本の将来を思い描きながら、2年間、精一杯、邁進して頂ければと思います。未来は変わるかもしれません。改めて、22期生の皆さま、ご入学おめでとうございます。