10月21日~23日の3日間にわたり、女子大学生ICT駆動ソーシャルイノベーションコンソーシアム(WUSIC※)メンバーの学生5名が香川大学に来訪し、日本一長いアーケードとして知られる高松中央商店街で、「現地に新しく住む人が商店街を継続的に楽しめるようにするにはどうしたらいい?」という問題を解決するシステムの開発?改善を香川大学流のDX推進の概念的理解を通して実体験しました。

 今回の来訪は、WUSIC側リーダーの津田塾大学総合政策学部3年の小田未悠さんが今夏、香川大学が都市圏の大学と協定締結し毎年実施している「香川と都市圏の大学連携推進事業?かがわ Bridge プロジェクト?(KBP)」の小豆島プロジェクトに参加したのがきっかけ。小田さんが声をかけて今回参加した学生は、日本女子大学理学部4年三ヶ尻陽香さん、大妻女子大学家政学部4年馬場みなみさん?同大3年東綾香さん、東京女子大学現代教養学部4年岡本望来さん。普段は情報系専門ではない学部で学んでいる学生も自分のアイデアをたった3日間でシステムを開発することができました。

 香川の観光活性化も視野に、高松中央商店街における実際の問題について、①ビデオ視聴(問題への共感)→②高松中央商店街の散策による問題点探し(問題の定義→解決策のアイデア創出)→③アイデアを具現化するシステム開発(ローコードツール)→④人の意見や再度の散策等を通じてシステムを改善する。という実践を通して、ローコードツールを用いた問題解決(DX推進)の方法?勘所を理解しました。最終日には、各自で開発したシステムのデモ?プレス説明が行われ、香川大学情報化推進統合拠点の教員らからは、具体的な改善ポイントのほか、今回の開発したアプリの起業スタートアップ提案等、様々なアドバイスやコメントを受けるとともに、参加した学生へ向けて今後の活躍に期待が寄せられました。

 また、参加した学生からは、「自分のアイデアが大切だということが分かった。」「システム開発は、プログラミングありきで難易度が高かったが、今回、言語を書かずに気軽にシステムが作れて驚いた。」「アジャイル型の開発手法を学ぶことで、スピーディーかつ開発の途中でも仕様変更しやすかった。」等、多くの喜びの感想が述べられました。

※WUSICとは、産学連携による情報化社会を牽引する女性人材の育成を目的としたコンソーシアムで、所属している学生は、社会に求められるイノベーションを考え、ICTを通じて実現することを実践的に学んでいます。

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